ハーレーのVツインエンジン入門

Vツイン

ハーレーダビッドソンは1903年にアメリカ合衆国のウィスコンシン州ミルウォーキーで設立されたバイクメーカーです。ハーレーのバイクが有する大きな特徴はOHVのVツインエンジンを搭載している点にあります。OHVとはオーバーヘッドバルブの略称です。エンジンのバルブを駆動するシステムにはサイドバルブやOHV、OHC、DOHCがあります。OHVはバルブ駆動システムの中でも古い部類に入りますが、ハーレーはこのタイプのエンジンにこだわり続けています。同社が世界中の愛好家から支持され続けている理由の1つが、OHVエンジンによる独特な乗り味にあります。

VツインエンジンとはV型2気筒エンジンを指します。エンジンの構造について学ぶ場合に入門者が抑えておきたいのは、気筒数の違いです。エンジンには気筒数の違いによって単気筒、2気筒、4気筒、6気筒などがあります。気筒数が少ないほどピストンが1回の爆発で生み出す力は大きくなりますが、ピストン自体が大きくなることから回転数を上げるのが困難となります。気筒数が多いとピストンが小さいため回転数を上げることができ、総合的な馬力も増大します。ハーレーの2気筒エンジンはそれぞれの気筒が45度に配置されていることからV型の形状となります。