泥よけ用パーツのフェンダー
入門編ということで、まずバイクにおけるフェンダーについてです。タイヤに覆い被せるように装着されている部品で、雨が降った時などための泥よけ用のパーツです。そのため前輪に装着するフロント用のパーツと、後輪に装着するリア用の2種類があります。
ハーレーに装着できるこのパーツは、多くのブランドから数多く販売されています。種類が豊富なためいくつか注意点があります。なぜかと言うと、自分好みのデザインが見つかり購入後に装着しようとしても、装着できない場合があるからです。
1つ目に考えられる装着できない理由について。
自分の所有するハーレーのホイールサイズでは装着できない商品があるからです。そのため、商品を探す前にはかならず自分が所有するハーレーのホイールサイズを把握しておきましょう。そして、そのホイールサイズで装着できる商品の中から自分好みのデザインを選ぶようしましょう。
2つ目に考えられる装着できない理由について。
パーツによっては、それを装着するために別売りになっている部品(アクセントやブラケット、フェンダースペーサーなど)も買わないと装着できない商品があります。そのため自分好みのデザインの商品が見つかったとしても即買いはせず、周辺部品を買う必要があるのかどうかを調べ、買う必要がある場合は他の部品も一緒に購入するようにしましょう。
エンジンに特徴のあるハーレー
日本ではハーレーといえばアメリカンというイメージが定着しています。ハーレーの入門としてこのような形のバイクはクルーザー向きであり、長い距離を楽に移動することができるような車体構造になっているバイクです。
スポーツタイプのバイクのようにコーナーリングや高速走行ができるようにした車体構造ではなく、ゆったりと走ることを目的としたバイクなのです。
ハーレーの魅力は排気量が大きいことと大きな車体であり、トルク重視のエンジン特性なのです。見た目も伝統的なスタイルでクラシカルな雰囲気も人気の秘密となっています。
エンジンにも特徴があり、そこから発生するサウンドや鼓動感は独特なものがあります。ゆったりと乗車することができる姿勢で車体が低くホイールベースも長いことから安定して走行することができます。
エンジンは高回転型ではなく低中回転でのトルクを重視しているためとても扱いやすいという特徴があります。シートが低く配置されてハンドルは高く独特な姿勢で乗ることができます。
ハーレー入門としてクルージングを目的に乗ることができるバイクであり、扱いやすいエンジンや乗車姿勢などツーリングといった長距離の移動を楽しむことができるバイクでもあります。
知っておきたいヘッドライトの役割
ハーレー入門者が知っておきたいパーツの一つとして、ヘッドライトがあります。夜に走る時に前を照らすための役割に加えて、自分の存在を他人にアピールする役割も果たしています。
ハーレーのヘッドライトは基本的に2種類で、3/4インチ=14.5センチのものがスポーツスタートFX系ビッグツイン用で、7インチ=17.8センチがFL系ビッグツイン用です。
最近では V-RODなどの変形型もありますが、基本的には前述の2種類の球があれば旧車からツインカムの新車まで、全モデルに対応することが可能です。
ハーレーのライトのデザインは非常にユニークで、ゾウバナ(ゾウの鼻)などと呼ばれているショベルのナセルや、スポーツスター、ローライダーのバイザーなどは代表的で、現在でも使われています。
カスタムパーツとしてはタイヤほどのインパクトはありませんが、ヘッドランプのシルエットはバランス取りには欠かせないものです。
よくカスタムに使われるのがベイツスタイルで、これぞヘッドランプのカスタムの定番とも言われています。名前の由来は革ジャンやつなぎのメーカーとして有名なベイツが初めて作ったことからきています。
電球の種類も色々あり、シールドビーム、シングルバルブ、ハロゲンなどが使われています。
ハーレーを乗りこなすためのギアチェンジ
バイクはライダーがギアを自分で選択して走ります。最初は面倒に感じますが、基本を理解して慣れてくるとシフトワークはハーレーを操る時の楽しみの一つになります。
シフトワークがなぜ大切かというと、速度に合わせて最適な減速比(ギアの組み合わせパターン)を得るためです。ローなら減速比が大きいので低速型になり、トップは減速比が小さいので高速型になります。
低いほど低い力が強くて、高いほど速度が高いけれども力が弱くなります。発進時は加速を得たいのでローに入れますが、高速道路などをクルーズする時にはトップの方が快適で効率的に走れます。
どんどんチェンジしていくのではなく、操作全体を小さく滑らかな動きでまとめていくのがポイントです。クラッチ操作がポイントで、動力をカットするためにレバーを全部握る必要はありません。つなぐ時はじんわりとが基本です。発進時は繊細に行い、半クラまで速やかに持っていって、動き出したら丁寧にリリースします。
この基本さえ掴んでしまえば、市街地やツーリング、スポーツなど様々なシーンの走りに対応できるようになります。どんな目的でハーレーを使うにしても、シフトワークは身につけておきましょう。