ハーレーダビッドソンを世界的にメジャーなメーカーに押し上げる一役をかったモデルといえば、1984年から1998年まで製造販売されていたエボリューションです。モダンなデザインのオールアルミエンジンを搭載し、外観が大きく変わりました。また、乗り心地も洗練され、ジェントルな乗り味に進化しました。
そして、このニューエンジンは故障が少なく、従来のハーレーのエンジンは壊れやすいというイメージを払拭しました。そのためにハーレーの入門車としても最適な一台として認知されるようになりました。
さらにチューニングがしやすいという点でも高く評価されました。ハーレーの楽しみ方の一つに、自分だけのオリジナルなバイクにカスタマイズするというのがあります。手を入れたくなる誘惑があるわけです。しかし、カスタマイズしにくいというのではハードルが高くなってしまいます。
エボリューションはカスタマイズしやすく、乗り手の好みに合わせて仕上げていくことができました。マフラーを交換するような初心者レベルから、排気量を大きくして、パワーをアップさせるという上級者レベルまで、比較的容易に行うことができました。また、数多くの派生車が登場したのも特徴と言って良いでしょう。